去年の10月にTESLA Model3を購入しました。
電気自動車でハンドルの前にスピードメーターなどはなく見晴らしが良く、中央に大きなタブレット型ディスプレイがあるだけというシンプルかつ大胆な作りになっています。
購入に迷っている人がいるのであれば参考にしていただければと思います。
実はやらなくてよかったと気付かされた事
今までは普通の車に乗っていたので、Model3を運転してると「あ、これやらなくていいんだ」と思う事がたくさんありました。
ガソリンスタンドに行く
ガソリンスタンドに行くための時間なども気にせず、家庭のコンセントからスマホと同じ感覚で充電できます。 ガソリンの値段が上がった下がったを気にしなくていいので気が楽です。
...とは言え、緊急の時はスタンドに行きます。しかしクレジットカードが連動してるのでその場での支払いはなく、ただ充電するだけです。
ブレーキ
回生ブレーキが強いので、普段道路を走っているとブレーキを踏む事はほとんどありません。緊急時や高速走行時、駐車くらいです。
ほぼアクセルしか踏まなくていいというワンペダルの設計は感動しました。
サイドブレーキ
スピードが0km/hになると数秒後に自動でホールド(サイドブレーキみたいなもの)されます。
鍵
スマホの専用アプリと連動してるので、鍵を別で持つ必要はありません。近づけば開きます。
運転
高速道路走行時はオートパイロットしか使いません。スピードは設定したところまでしか出ないので、スピード違反の心配はないですし、車間距離も自動でとってくれるので追突する心配もほぼないと思っています。緊急の時はブレーキを踏めば良いだけで、それは普通の車と変わらないのでデメリットでもありません。
それでもまだLv.2なので、今後が楽しみです。
良いところ
マップ
Google Mapがそのまま載っています。
日本語入力のキーボードは全然ダメですが操作に慣れているし、スマホのGoogle Mapで目的地を検索して、アプリ経由で車に送れるのでディスプレイから入力するより格段に楽です。
ブラウザ
基本的にはYouTubeやNetflixのアプリは入っているのですが、ブラウザを使えばAmazonのPrime Videoなども見れます。充電中や少し時間ができた時にカフェに行かずに車の中で過ごす事が増えました。
音声入力
高速道路を走ってる時などにエアコンの変更などは、音声入力ができるのでハンドルから手を離さず行えて安全です。オーディオの変更とかも行えます。
インターフェイスが洗練されてる
タブレットのインターフェイスの見た目はAppleのOSっぽい印象です。(実際のOSはLinuxをカスタマイズしてると思います) 物理ボタンを極力少ないスッキリしてた車内です。
電費が良い
なかなか単純には比べられませんが、夏だとガソリンの1/3〜1/4の金額で同じ距離を走れます。しかし冬だと肌感で2/3〜3/4という感じです。それでも若干安いとは思います。
APIが公開されてる
開発者向けにAPIが公開されています。アカウントや車の情報を取得でき、その情報でユーザーにアプリなどを作ってもらいコミュニティなどを発展させる事が目的かもしれません。
メーカー側がコミュニティを作ろうとすると営業の場になってしまいユーザーは冷めてしまうので、今っぽい戦略だと思います。
ディーラーの売り込みがない
ディーラーに行っても車は買えません。Webで申し込む形になります。
ディーラーでの過剰な接待や営業もなく、システム的に事が進んでいきます。
引き渡しの時は、お店にスタッフが1人しかおらず5分もかからず終了しました。
日本のディーラーの手厚いお出迎えやドリンクや茶菓子を出す人件費を車両代として上乗せしていたと考えると、本当に簡素で素晴らしいです。
そういったものがないだけでもスタッフしても働きやすいのではないかと思います。
不便なところ
気温によって走行距離が変わる
バッテリーなので仕方ないですが寒さに弱く、冬になると夏の2/3くらいしか走らなくなります。 自分の場合は、遠出はしないので気にならないですが、遠出が多い人はあまりオススメできません。
ちなみに自分が購入した時のスタンダードモデルはMax充電での走行距離は420kmでしたが、現行モデルは565kmになっています。(代わり0-100km/hの時間が長くなり金額も高くなってるので、単純にバッテリーの積載量が増えたんだと思います)
テスラはこういったマイナーアップデートがちょこちょこあるみたいです。
充電スポットが少ない
遠出するときにある程度、充電スポットを計算に入れておかないと難民になります。
充電に時間がかかる
急速充電でもMaxまで充電するのに1時間近くかかります。自宅の充電は100wなのでMaxまで2〜3日にかかります。 ガソリンは数分で入れれることを考えると長く感じると思いますが、実際には毎日充電しているので充電率が60%を下回る事はほぼありません。
アップデート時にWIFIを圧迫する
常時WIFIに接続しておくとアップデートした際に家のWIFIが死にました。なので今はアップデートはサービスセンターで行っています。
まとめ
はじめは車を買った話は自慢話っぽいというか何か嫌だったので書こうか迷ったのですが、自分の常識を覆していったことを覚えておきたくて書くことにしました。
購入に当たっては駐車スペースに充電設備を設置できる人でないと充電が面倒だと思います。2週間ほど充電せずに放っておくと、充電も尽きるようです。 それと自分は遠出をしても1日で150km程度しか走らないのであまり充電スポットなども気にしませんが、遠出する事が多いか距離が長い人は充電のことを計算しないといけないので面倒かもしれません。
乗るまでは全然期待していなかったけど、車体だけでなく購入のフローから本当によく設計されてると思います。