ビジネス界隈では「目的と手段のどちらが重要か」という話を耳にする事があると思います。
自分の観測範囲内だと職種問わず手段を目的化している人が活躍している印象が強いです。そういう人が脳内で何を考えているかなんとなくわかってきたので、それを自分の一旦の答えとして記事にしました。
目的と手段の関係性
目的というのは未だ達成できていないものを指し、それは「未来」という事になります。
それに対して手段というのは、目標を達成するために行う行為であり、それは「現在」という事です。
文章にすると[未来] ← [現在]という構図になりますが、自分のイメージとしては目的の中に手段があるという感じです。その辺はどうでもいいのかもしれません。
作業中は手段を目的化し、本来の目的を忘れる
目的の中に手段があるのですが、手段を実行する際はその手段を目的化し、今やるべき事に没頭してしまう状態が個人的にしっくりくる考え方です。
例) Webサービス開発の場合
- 大目的:「売上1億円、利益2000万円」
- 手段: Webサイト開発、営業件数獲得
最初はサイト開発は手段でしかありません。しかしプログラマーの作業に取り掛かるときに考える事は「売上1億円、利益2000万円」でもなくサイトの機能を完成させる事です。
このタイミングでプログラマーは手段を目的化させる必要があると思います。
そして重要なのが、[手段の目的化]と[目的化した手段を手段に戻す]という意識の切り替えを素早く行えることだと思います。
手段を目的化した時は没頭した状態やフロー状態と呼ばれる状態に身を置き、MTGなどでは目的化した手段を手段に俯瞰して話をするというイメージです。
実は普段からみんなやってる
仕事だと難しく感じますが、実はみんな普段からやってます。
例)ゴルフ
最近ゴルフばかりやってるので例えもそうなって申し訳ないです。
多くの人の目的は最小スコアで上がる事です。そのための手段として、ドライバーやアイアン、ウェッジ、パターの道具があり、それを駆使します。
例えば3mのパターを打つ際、「最小スコアで上がる」という目的の手段であるパターが「1パットで入れる」という目的に変わります。この集中した状況こそフロー状態であり、手段が目的化したタイミングだと思います。そしてそのホールが終わると本来の目的である「最小スコア」にどれだけ近づけたか確認します。
もちろん手段が常に目的化するわけでなく、最小スコアがチラついてパッティングに集中できない事も多々あります。
まとめ
[手段の目的化]と[目的化した手段を手段に戻す]という意識の切り替えを素早く行えるようになると、周りからは目的のために絶えず動いているように見えるという状態を作れると思います。
現時点で自分の中での解釈はこれが一番しっくりきていますが、またどこかで変わるかもしれません。